ピンチはチャンス…じゃないよ、ゼッタイ。

 

「ピンチはチャンス」とか言う人がいる。
いやいや、「ピンチはピンチでしょ」と私は返す。

 
そもそも「チャ~ンス!」とか言って打ち返せるようなピンチはピンチとは呼ばない。本当のピンチを前にしたら、打ち返すことよりも、回避することができるか、回避できないとしたら、どれだけ受けたダメージを少なくするか、を考えるほうが圧倒的に正しい。どんな状況でも果敢に立ち向かう「少年ジャンプの人」の気概は買うけれど、そういう人は早死にする。
 
同じように、「難しいことを簡単に」と言う人もいる。
いやいや、「難しいことは難しいでしょ」と私は返す。
 

自分はその場に留まったままで、説明を乞う人よりも、難しいことをわかるようになろうとする人のほうがきっとしぶとい。

 リスクの見極めと世界に向き合う姿勢。先の読めない世界で「私」の生存率を上げるためには、このふたつがとても大事なことだと思う今日この頃。