費用対効果の先にあるもの

我が家の愛娘は、小学生の頃から今(高校)に至るまで、実に様々なしごとを引き受けてくる。だから、体育祭、文化祭、発表会などなど……。なにか行事があれば必ずと言っていいほど忙しくしている。つまりは一年中忙しそうにしている。おそらく、彼女が引き受…

大事なことは、たいてい面倒くさい

我が家の娘が今年の3月にエルム中学部を卒業した。エルムは塾なのに「卒業式」があって、それは子どもたちひとりひとりが自分のことばでエルムで学んだことを語り、保護者ひとりひとりが、我が子への思いをことばにするという、奇跡を目の当たりにしているか…

こんな日本に誰がした

今日は参議院議員選挙の投票日である。 私は選挙については選挙権を与えられて以来、皆勤賞である。学校も習い事も仕事も身勝手な都合で休むこともあったけれど、選挙だけは欠席したことがない。 私が必ず投票に行く理由は「現状に不満がある」からだ。私た…

ピンチはチャンス…じゃないよ、ゼッタイ。

「ピンチはチャンス」とか言う人がいる。いやいや、「ピンチはピンチでしょ」と私は返す。 そもそも「チャ~ンス!」とか言って打ち返せるようなピンチはピンチとは呼ばない。本当のピンチを前にしたら、打ち返すことよりも、回避することができるか、回避で…

働くってさ…

今の仕事や収入…。そういう「カネにまつわること」に対して不満を口にする人が多い。圧倒的に多い。お酒を飲んだりしたら、ほぼ全員「うらめしげ」な顔になる。みんながみんな不幸せなの?と思ってしまいます。 唐突ですけど、幸せってなんでしょうか?年収…

身の程をわきまえる

みなさん、お祝いのメッセージありがとうございます。齢(よわい)45になりました。最近は抜け毛の量に追いつかないほど肩の力も抜けてきまして、仕事中に「バカヤロ~!」などと怒鳴ることもなくなり、沸点高めの穏やかな生活をしています。とんがりすぎて…

格差はなくならないから…

「自由」というのは実に響きのいいことばである。しかし英語でいう自由には二通りの表現がある。一方は「liberty」であり、もう一方は「freedom」である。libertyが様々な闘い・運動を通じて手に入れた自由であるのに対して、freedomは漠然と存在している自…

そんなこと訊かれてもね…

中学生の娘から「何で勉強しなくてはならないのか」と剛速球を投げ込まれる。「そんなこと訊かれてもわからない」と率直に答える。まさかの見逃し…。一見無責任で頼りない返事であるが、私はこれが自分の身の丈に合った答えであろうと思っている。わからない…

ブリコルールを目指して

先日のグループ会議で、現在全国的な広がりを見せ始めている「子ども食堂」の取り組みをエルムグループでもやってみたいという提案をした。入念なリサーチをして運営体制を構築して定期開催を提案。しかし、参加メンバーの反応は予想よりも薄い。この提案に…

超自我

品川区某所にあるゴミ屋敷に掲げられている張り紙。おそらくこの屋敷の住民が掲示したものなのだろうと思う。この紙を見ていて、ふとフロイトのいう「超自我」について思いを巡らせた。 おそらくこの屋敷の主人は自分の家がゴミ屋敷などとは思っておらず、こ…

エルムは「商品」ではなく「人間」をつくる場

エルムは民間企業として32年前に設立された。しかしその出発点、立脚点は非常に特殊だ。 起業には大きく3つのパターンがあるのではないかと思う。ひとつは「こんなことをしたら儲かるのではないか」というビジネスチャンスを動機とした設立。ふたつめは「こ…